ノーブランドとして、続けるカクゴ
離れたからこそ、見える組織のメリット
組織から離れて、もうどれくらいの月日が経つのでしょうか?
こんにちは
タイヤ・コーディネーターこと、まさTYREの田中です♪ (・∀・)ノ
ボクは個人事業主として自営の道を選んでから、まだ数年?もう数年!? そんな感じの月日が過ぎました。先日、ある会社員の方とお話をする機会があったんですね。そして、その方との会話の中で感じた事を書きます。
長年勤続されたベテラン選手の彼は、あるポジションの役職に就かれていました。バブル時期の良し悪しを経験されているし、年上の方だから人生の先輩であるのでしょう。因みにボクら世代(アンダー40歳)は、バブルを知りません。もう弾けてしまってましたもんね(笑)
そんな彼が、こう言いました。
『田中さんは、どうやってお客さんを捕まえたん?どんな人脈を持ってるん?誰か、紹介してよ』
これは、自営業をしている人なら必ずと言っていいほど聞かれる事だと思いますね。社長の周りには社長が集まる様に、自営業者の周りにも自営業者が集まります。ボクの中では集まると言うより、同じオーラを持った人に引き寄せられてる感じですね。
今、ボクの周りに居てくださってるお客さまは、ほぼ誰かからの紹介であったり、リアルに知り合った方、或いは、その方たちが紹介してくださった事から広がってます。
正直、前の会社から離れた時は、それまで顔なじみだったお客さんも仕事の依頼をしてくれるだろうと甘い考えをどこかに持っていたと思います。いや、持っていたんだろうな・・・ところが、現実は全くそんな事はなく、逆に誰も相手にしてくれなかった経験があります。それは何故かと言うと・・・
田中個人にお客が付いているのでは無く、ダンロップに勤めている田中に付いていただけ!
そういう事に気付けました。それは、当たり前の事なのですが最初は凄くショックでしたね。それまで良くしてくれていた取引先の自動車整備工場の社長さんや現場主任の方が、コロっと手のひらを返す様な接し方をされたので・・・(笑)
要は、母体にあるバックボーンが無くなると、誰にも必要とされる事が無くなる経験をさせてもらえました。まあ、バックにある看板の魅力があって、ボクの存在が引き出されていたのだとも気付けましたし、そもそもが独立する事が目標でやってきたワケでは無いのでノーブランドになった時の心境はそんな感じでした。
なぜ、田中はタイヤ屋をしているのか?
そういった経緯がある中で、会社を辞めた最初の頃は再就職先を探しました。しかし、時は折りしもリーマンショックが世界経済を揺るがしている頃でした。これまた、自分でもめちゃタイミングが悪い時に辞めちまったなと思いました(笑)
無職となったので当然、職安に通いました。しかし、当時の職安に通っても求人されている職業は少なかったと記憶しています。先ず、年齢制限でふるいにかけられます。第1ラインは、30歳くらいまで。当時のボクは34歳、余裕でアウトです。選択肢の幅が、ここでグっと狭まります。次は、40歳くらいまでの広い範囲内で探すのですが、求人されているのは即戦力となる営業職でした。これまで、いたすら現場での入れ替え作業に従事していたボクには、営業に関するノウハウなんて微塵も持ち合わせていません。これも、アウトです・・・
そうこうしている間に失業保険を受けれる期間が過ぎていき、田中さん、マヂでやばい状況に追い込まれました。何か早く仕事に就きたいけど、当時の自分に出来る職種が無い、何かしなきゃ、今の自分に出来る事は何なのか?それをひたすら考えました。その結果が、
〝 タイヤを交換する技術が、自分にはある♪〟
これに気付いたのがキッカケで、自営業を始めることになりました。ただ、前のブログにも書いた様に起業するにあたり自己資金が無い状態での起業です。見切り発車も、良いとこ過ぎますね。(爆)
資金は無くとも、技術があるのだから何とかなるだろうと見切り発車でスタートしたものの、結果から言うとボクの場合は、実際には何とかなってました。でも、これはボクを助けてくれた大好きな同業者の社長さんが身近に居てくれたからなんですね。決して、ボク1人の実力や運だけではありません。
自分で始める事は、簡単です。そして、同時にその日から自分が社長です。自由に振舞えます。でも、その裏側には
自分が全ての責任を負うカクゴが必要!!
これが付随されて来ます。それと引き換えに、自分がやりたい事を手にする事が出来るようになります。
日々の売上げが無くても、それは誰の責任でもありません。自分自身の責任になります。
休みが無くても、自分の責任になります。それは、自身の仕事の段取りが悪いからです。
こんな事を書くと、起業を目指している人の夢を壊す様で恐縮ですが、でもこれが現実です。その中でも、一際ほかの職業に替えがたい事が
〝 好きを仕事にするから、毎日が楽しめる事、毎日が充実している事 〟
これに繋がると思います。
好きだけでは、メシは食えないと言われます。正直、それも確かです。だから、人知れずに様々な努力も必要となる場合があります。でも、それを続けていくカクゴがあるなら、どんな事があっても乗り越えていけれるとボクは実体験から学びました。
ノーブランドと化したボクですが、それを続ける努力は怠りません。そもそも、その努力って事がボクの中では既に無意識化していて、当たり前の感覚になっているんでしょうね♪(笑)
自分が好きな事に関連するのだから、その努力ってヤツも苦にはなりませんし、仕事に纏わる色んなことが楽しく感じてます。それは、単純に心の内側から湧き起こる自分の感情なのか?それとも、カクゴがあるからなのか?どっちなのかは分かりませんが、そんな事を思いながらノーブランド化した田中は、今、まさTYREとしてブランド化しています。