タイヤ交換する時機を延ばしても、全く良い事がない事実

2023-08-29

まだ大丈夫、まだ使える！なんて考えは、ナンセンス！

こんにちは！
砥部町高尾田でタイヤとホイールの販売をしています、タイヤ・コーディネーターこと、まさＴＹＲＥの田中です♪ (･∀･)ﾉ

毎年夏場の暑い時期に、決まって起こるタイヤトラブルで多いのがバースト(破裂）なんですが、先日、ご近所にお住いのお客さんからレスキュー要請を受けたんです。その依頼内容は、なんか走行中にハンドルがプルプル震えると・・・

タイヤの状態を確認して見ると、全体的に摩耗末期状態・・・逆に、よくこの状態で今までトラブル無しで走れていたなと、感嘆するくらいのすり減っている状態でした。

パッと見た目で、目立つ様な異物の刺さりとかも無いし、バランス調整の数値がズレているのかな？と、タイヤ全周を回しながら確認していると・・・ありました、ハンドルがプルプルする原因。なんと、タイヤの一部が変形しておりました！

上の画像、溝もほぼ残ってないし、左側側面は表面のゴムの色も変わってるでしょう？もう完全にタイヤ全体が摩耗末期状態です。その上、タイヤの一部が歪な形に変形してるのがお分かりになりますか？

走行中の違和感に気付いていただけたから、まだ良かったのですが・・・仮に、このままの状態で走行していると、タイヤが破裂する事に繋がるんです。

交換時期を延ばしても、デメリットでしかない事実！

タイヤ屋さんが気にし過ぎて考え過ぎなだけかも知れませんが、すり減ったタイヤを使い続けても何のメリットも無いと思ってます。寧ろ、デメリットでしかないと考えてます。そのデメリット、2つの事が考えられます。

①、時間的ロスを生む。

最近の車には、応急タイヤ (所謂、スペアータイヤ) が装備されていません。パンク修理材キットなるものしか無いんですよね。これに代替された理由も分からなくも無いのですが、とてもじゃないけど、こんなんでは太刀打ちできる状況ではありません。そうなると、ロードサービスに依頼してレッカー移動する事になります。これが仕事の移動中や、急いでる時に限って何かしらのトラブルに遭遇すると、約束の時間に遅れる事にもなるし、無駄な時間を取られる要因です。そうなると、テンションが下がる事ないですか？ボクなら、テンション駄々下がりになりますねｗ

②、自身の安全性に関わる。最悪は、それが原因で他人まで巻き込んでしまう事故に繋り兼ねない。

一般道路なら速度域もそれほど高くないですが、それでも左右のどちらかに曲がってる最中にバーストしたりすれば、車のコントロールが出来なくなると思います。ましてや、それが速度域の高い高速走行中に起きてしまうと・・・想像してみてください、大惨事に繋がりますよね？あの時に交換しておけば良かったって思っても、既に後の祭り状態ですヨ、マジで。。。勘弁してって思います。

車業界に携わっている者の端くれからすれば、ここまでの事を考えてもらいたいのが本音なんですよね。ボク自身も含めて、誰もが事故は起こさないだろうとは考えがちですけど、１０対０の事故なんて停車中に後ろから追突されない限り、何らかの過失割合が付きます。

今回、なんでこんなブログを書いたかと言うと、今年の夏だけで3人くらいの人が交換時期なのにまだ粘ってるのを見たんです。仕事柄、
「もうそろそろタイヤ交換しても良いんじゃねん？」と問うと、

「まだ大丈夫！まだ使うよ！」

って平気で言われるんですが・・・そこに違和感を覚えたんです。違うでしょって。

安全って、自分本位で考えるのでは無いと思うんです。100人居れば、100通りの安全説が存在するからキリが無いですけど、タイヤの使用限界値は残溝１.６㎜と明確に決まっています。その数値を見える化したのがスリップサインであり、これが露出したらタイヤ交換時期ですよってお知らせなんですね。