タイヤメーカーを使い分けるには、理由があるんです!
使うタイヤメーカーを変えるのには、ワケがある!
さてさて、ボクのお店で実際にタイヤ交換をして頂いた方や、ブログを読んでくれてる方にはご存知かと思いますが、ボクのところではタイヤ交換をする車両に因って、タイヤをメインメーカーとサブメーカーに使い分けています。
軽カーを始めとした乗用車タイプの車両だと、燃費性能を重視してメインのタイヤメーカーをヨコハマタイヤとしております。
毎日お仕事で車を使われている商用車やバンタイプの貨物系車両ですと、減りにくさの耐摩耗性を重視してトーヨータイヤ、ダンロップをお勧めしております。
ステーションワゴンや輸入車などには、快適に過ごしてもらいたいのと足回りの形状が国産車と違うので、ミシュランやピレリをお勧めしております。
ぶっちゃけ、1つのタイヤメーカーさんだけをオンリーで販売する方が、仕入単価にも反映されますし、そのメーカーさんからの恩恵も大きいのでボクとしてはありがたいんですけど、そこには固執していません。仕入単価などは、他でカバー出来るルートを開拓しましたからね。
『じゃあ、何でこんなにも使い分けるのか?』そう思われる方も、いらっしゃるでしょうが、それにはボクなりの考え方があるんですね。それは、
メーカーに因って、得意分野と不得意分野が存在する
って事が理由になります。仕入単価が安くなればお店としては万々歳なのですが、でもそれだと場合に因っては必ずしもお客さまに喜んでもらえない理由があったりします。
タイヤ交換をする場合は、誰もが減りにくいタイヤを選びたいと思われるハズです。その方が、お金がかからないから良いですよね♪ でも、1つのメーカーに固執していると、実際にはそこの部分を見落としてします事が経験上ありました。
各タイヤメーカーさんは、当然ですが自社の商品に絶対の自信をもってリリースされてます。でも実際には、それらの商品を使っているのはお客さまなんですよね。お客さまが使用されている声と、実際に使用されているタイヤの途中経過を見ると、一概に1つのメーカーだけが優れているってワケでは無いと現場目線で感じています。
もっともお客さまと近い現場で見るからこそ、分かること!
例えば商用車のタイヤだと、あるメーカーは商用車にも低燃費性能を併せ持つタイヤをリリースしました。そうする事で、毎日使う車のガソリン消費量を幾分か軽減させる事が出来ますから、1ヶ月単位のガソリン代、更には、年間のガソリン代にかかる費用を圧縮する狙いがあったんだと思います。
その効果は確かにあるのですが、市場では不評です。その理由は、タイヤが減るサイクルが早くなったからなんです。商用車のタイヤ平均寿命は、だいたい2年ちょっと~3年未満が妥当な範囲ですね。逆に、低燃費性能を併せ持たないタイヤだと年間のガソリン代はこれまでと変化は無いですが、タイヤ交換するサイクルは長くなります。
または、1度にたくさんの人を乗せる事ができるミニバン系の車両は、タイヤが先に減る箇所がほぼ決まっています。だいたいが、フロントタイヤの左右外側から減る傾向が強いんですね。
これは車の形状が大きな特性要因となっているのですが、そこを理解してタイヤを選ばないとタイヤ交換をしても、また直ぐにタイヤ交換をする事に繋がります。これを防ぐには、少し高いですがミニバン専用のタイヤを選ぶ事で、タイヤの減り方やタイヤの寿命は変わるんですね。
年間での車両維持費にかかる費用を圧縮出来たとしても、タイヤ交換をするサイクルが早まってしまうと意味がありませんよね⁈
これらの事は、ボクがメインとして取り扱ってるメーカーさんのタイヤに限定していますので、一概に全てに当てはまるとは限りませんが、比較的この様な現象が多いです。
プロだからこそ、良いものは良い!良くないのは良くない!と伝えるのも使命なんです。
黒くて丸いタイヤは、それぞれにメーカー毎に特徴や性能にも違いがあるんですね。減りにくいタイヤもあったり、ある程度の強度としなやかさを合わせ持つタイヤがあれば、少し強度が弱かったり、或いは、そのどちらも持ち合わせていなかったりするタイヤがあるんです。
量販店や、ディーラー、街の整備工場、ガソリンスタンドでは、使い分けて販売はされて無いですね。全国チェーンのタイヤ専門店でさえも、オンリーですからね。