インチアップサイズのタイヤを選ぶ時の、注意点!
偏平が薄いタイヤサイズを選ぶ時の、注意点!
こんにちは
タイヤ・コーディネーターこと、まさTYREの田中です♪ (・∀・)ノ
月曜の朝は、こちらの車両のタイヤ交換のお問合せからスタートしておりました。いつも、ありがとうございます♪
今では珍しくなりつつある!? ガチで、シャコタンスタイルを決め込んだY様のオデッセイ。
ホイールは、某B○S風にデザインされたステップリム。タイヤの魅せ方の肝となる出ヅラを綿密に計算されつくしたホイールサイズを選ばれたとこには、カスタム系の車が好きなボクには好印象です♥ そんな足元を支えるタイヤサイズは、フロントが225/35-20、リヤが235/35-20の前後異径サイズの組合せとなってるんです。
20インチサイズにもなると、これなかなか1本あたりのタイヤ代がバカになりませんので、Y様からの要望は、『安い輸入タイヤが良い』とありました。ボクの店でも、アジア系の輸入タイヤは一部取り扱っていますが、ボクはそもそもこの手のサイズではタイヤ強度に難色を示しているのでアジア系よりも、北米やヨーロッパで人気の強度がしっかりあるタイヤをご提案させて頂きました。
タイヤの強度を重視して選ぶのが、ポイントですよ♪
タイヤ業界では、偏平率が薄いタイヤを 〝 ロープロタイヤ 〟と呼びます。そして、18インチから上の数値のタイヤを、〝 スーパーロープロタイヤ 〟と呼んでいるのですが輸入タイヤに関しては不思議と、このスーパーロープロタイヤでよくあるトラブルがあるんですね。
それは、タイヤの強度不足が招くタイヤ内部での剥離現象なんです。アジア系の輸入タイヤが全てなるワケでは無いと思うのですが、全部のタイヤメーカーを比較検証したのではありませんので一概に言い切れません。でも他の同じサイズのタイヤに比べると、そういった事例を多く見てきました。
普段からタイヤ内部を見る事は少ないと思いますので、実際にどの様な現象が起きているのかをご覧ください。先ずは、正常なタイヤ内部の画像です。
正常なタイヤだと、正常ですから内部も綺麗な状態になってます(当たり前かww)
でも、これが何かしらの異常を起こすと次の画像の様になってしまうんですね。
正常なタイヤとの違いが、分かりますかね?ペイントでもして色を付ければ分かりやすいのですが、ちょっと変な模様みたいなのが入っていると思われます。この模様みたいなのは、タイヤ内部でゴム同士が離れてしまって剥離した状態なんですね。本来、ゴム同士が密着していないといけない部分が離れてしまっているので、その隙間に空気が入り込んだりして膨らんでしまっているんですね。
このまま走行していると、タイヤが異常発熱を起こしてしまうので走行中にバーストしてしまう可能性が高くて、危険です。って言うか、バーストしちゃいます!
じゃあ、なぜこの様な状態になるのかと言いますと、ちゃんとそうした原因があるからなんですね。その原因は、
- タイヤの荷重指数不足
- タイヤの空気圧不足
- タイヤ本体のサイドウォールの剛性不足
- ネガティブキャンバーによる内側の負担増
- 引っ張りすぎな組み合わせ
等の原因が考えられます。中でも、1. ~ 3.番までが大きな要因となります。4.と5.は、限られた人限定ですので、イレギュラー的な部分ではありますが・・・(苦笑)
そういった事を見込んで、今回のY様のタイヤには強度がしっかり確保されているメーカーのタイヤをご提案させてもらったのが理由なんですね♪
結局、タイヤコストを安く抑えれても、出先の走行中に何かしらのトラブルがあっては意味が無いと思うんです。それは、場所を選ぶことなく起き兼ねませんから、万が一、高速走行中に起こってしまう可能性も否定できないんですね。
もし高速走行中に起きてしまうと、大きな事故にもつながり兼ねませんし、幸い事故に遭わなくても、JAF等のレッカー移動は避けれません。そうなると、そこでも余分な出費が嵩張る結果にもなりますし、楽しいドライブも台無しになると思います。
で、どこのタイヤメーカーが良いのかというと、ボクの店ではNITTO(ニットータイヤ)か、FALKEN(住友ゴムグループ)の2社が良いと思います。この2社なら、タイヤコストも国内メーカーと比べて比較的コストは抑えられます。それでいて、タイヤの強度もしっかり確保されていますし、特にNITTOならタイヤサイズの設定範囲も豊富にありますから、ご自身のインチアップされているタイヤサイズに該当しやすいと思います。
安心してお出掛けされるサポートをさせて頂く事も、ボクの仕事でもあります。何か迷った時は、お気軽にご相談くださいね♪