タイヤの片減りを防ぐ方法、教えます!

2016-08-19

ローダウンした車は、アライメント調整が必須!

車高を低くして構えた車は、迫力が増します。低重心にもなり、ふらつきを抑える役目もあるのですが、そのまま乗っていてはダメなんですね。ちゃんと、補正をしてあげる事でその性能をフルに発揮する様になるんです♪

 

こんにちは
タイヤ・コーディネーターこと、まさTYREの田中です♪ (・∀・)ノ

 

ボクのブログで、アメブロ時代からも何度も書いている事なのですが、

ローダウン (シャコタン) した車は、そのままだとタイヤが片減りしてタイヤ交換のサイクルが早まります!そうなると、お金が勿体ないですよーーーー!!!!

 

って事を書いてきました。今回は、その最新の状況を入手したので、再度お伝えさせてもらいます!因みに、アメブロに書いた当時のブログは、こちらです。

 

 

車高調やダウンサスを組んだら、タイヤの向きが変化します!そのまま放置していたら・・・

今回のクライアントさんは、卸売先の板金屋さんから預かった車両のホンダ オデッセイです。

 

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1つ前のモデルで、走行距離は7万㎞ちょっと。調子も良く、まだまだ走れます!

 

このモデルは、かなりの確立でシャコタン(ローダウン)されている状態の車両を見かけます。そして、この車両も然りでした。

 

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TEIN製の車庫調を装備していて、乗心地もマイルドな乗り味です♪

 

で、ここからが本題です。タイヤ交換で預かった車両をジャッキアップして、車体からタイヤを外しました。

 

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一見、何の変哲も無いタイヤ

 

見た目は、至って普通に擦り減った状態のタイヤに見えますよね。でもですね、実はこのコ・・・

 

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見えてはイケないものが、ガッツリ見えちゃってるんです!!

ご覧の様に、タイヤの内側ではワイヤーが見えていて、トドメは穴が開いてしまってるんです!!

 

これは、タイヤの一部に極端な負担がかかっている事を表します。その一部だけが常に地面と接地し続けているので、タイヤが減る → ワイヤーが露出 → すり減り過ぎて、穴が開く。この様な流れになります。

 

足回りを弄って、アライメント調整をしてない状態で走り続けると、この様にタイヤの一部だけが偏磨耗しちゃいます。タイヤサイズは225/45R18で、ネット通販などで販売されているアジア系のタイヤだと4本買っても約2万ちょっとぐらいで購入する事が出来ますが、それプラス交換工賃が加算されます。

 

今回の場合だと、工賃は別としてタイヤ代が約¥2万ほど。アライメント調整をしてなくて外側の溝がまだ残っているのを見ると、アライメント調整をされていれば内側の片減りする原因を解消できていたので、まだ暫くはタイヤ交換をしなくても済んだのでは無いかなと思うんですね。。。

 

そうだとすれば、ボクは今回のタイヤ交換の出費が勿体無いなと思うのですが、どうでしょう?

 

18インチの持込みタイヤの交換工賃を含めたとしても、4本で約1万円くらいと仮定します。タイヤ代が2万で、総額3万くらいの出費となりますよね。年間の走行距離がどれくらい走るかに因って維持する年数は変わりますが、この車両の場合、アライメント調整してないのでタイヤ交換をしても、おそらく2年持つか否かだと思います。

 

即ち、毎回2年毎で3万円の出費を繰り返す事になります。間で、ローテーションを実施されていれば、少しは長持ちする方向になりますが・・・それでも、平均値の磨耗年数の3年以上のカベは越えれないと予測できます。

 

じゃあ、アライメント調整をしていればどうかと言うと、確実に2年以上は維持できます。 尚且つ、その間に定期的にローテーションを実施されれば、その差は歴然として変わってくるんですね。それだけ、タイヤにかかる負担を均等に分散させて減りますからアライメント調整を実施するのと、しないのでは大きな差となるんですね。

 

アライメント調整の効果とは?

車高を落すと、見た目のインパクトは変わりますがタイヤにかかる負担は増大します。純正値でその機能をフルに発揮する様に自動車メーカーが設計している状態を、無理やり違う設計に変えるのですから、致し方ありません。

 

アライメント調整は、無理やり違う設計になった数値を純正の数値に近づける事を目的とし、タイヤの減り方を補正するだけでなく乗心地も良くします。他には、

  • ハンドル操作を伴う、直進安定性の向
  • 旋回時のハンドルの応答性
  • 減速時のブレーキング
  • 走行中の燃費性能の向上・・・等々

 

様々なメリットをもたらしてくれます。デメリットとしては、初期投資の金額が少し余計にかかりますが、1度調整しておけば大きな狂いが生じる事は殆んどありません。但し、再び車高を上げたり、下げたりすると数値が変化しますので、その場合は再度アライメント調整が必要となります。基本的には、1度決めた車高は触らない事がセオリーとなりますのでご注意くださいね。

 

アライメント調整にかかる費用だけを見て調整をされないお客さんが時々いらっしゃるのですが、これを調整するだけでその後のコストは大きく違って来ます。アライメント調整料金は、車の調整箇所の数によって変動しますから一概には言えないのですが、軽自動車なら調整箇所数が限られているので、測定料と調整料を合わせても1台分/¥18,000~ (税別) 前後で済むかと思います。 乗用車の場合ですと、調整箇所の数が多くなりますから1台分/¥30,000~ (税別) を目安に考えてもらうと良いかも知れません。

 

最近では、ミニバンクラスのヴォクシーを中心としたカスタムを多く見る事があります。カッコよくカスタマイズした車でも、楽しく走れないとつまらないですよね。
せっかくお洒落に仕上げたのに、楽しくないなんて勿体無いです。楽しく走れて、尚且つ、快適に走る事が出来るからこそ、家族との思い出も沢山作る事が出来るものだとボクは思います。