DIY派の方、必見!!ホイールナットのトラブル回避術

2019-04-25

ホイールのボルトを傷めてしまったら、どうしたら良い?

こんにちは!
砥部町高尾田でタイヤとホイールの販売をしています、タイヤ・コーディネーターこと、まさTYREの田中です♪ (・∀・)ノ

 

イレギュラーな展開の今年の超大型連休を目前に、タイヤ交換の作業依頼を頂いております。いつも、ありがとうございます♪

 

そんな中、極稀に 当たり も引く事があったりします。。。
その当たり画像が、こちら・・・

左側が正常なボルトの状態、右側が異常なボルトの状態になります。

ホイールハブボルトの損傷でございます。
画像の状態は、4本あるハブボルトの右上側と、その対角線上になる左下の2本がボルトのネジ山が潰れてしまっていて、このままではホイールナットを締付けれない状態になります。

 

こうなると、ハブボルト本体を交換しなくてはなりません。ボルト本体の金額は1本/200円程度なのですが、交換工賃が1本/6,000円程度します。

 

最近では、ホームセンター等で様々な用途に使える電動工具が販売されています。その中には、タイヤの脱着作業にも使える電動工具がありますよね。

 

それらを使って器用な方なら、ご自身で脱着作業をされている方もいらっしゃると思います。でも、正しい作業の方法を知らないと思わぬトラブルに発展する事もあります。

 

タイヤ交換作業をする際、我々タイヤ屋さんはエアー・ツールないし、電動工具を使用して作業をします。車体からホイールを外す際に、ボルト・ナットに異常が無いかを音で判別してるんです。

 

ボルト・ナットが正常な状態だと、プルーーーン♪ と、軽快な音とともにナットが外れるんです。
でも、ボルト・ナットに異常があると バリバリ、バリバリ と、それはそれは大変不快な音が響き渡ります。。。

 

 

ハブボルトが損傷する原因は、何か?

じゃあ、なぜハブボルトが損傷するのかと言うと、ほとんどが締付け時の不注意に因る人的作業ミス が原因です。中には、ハブボルト自体の材質不良もありましたが・・・それは、今ではほとんど有りえないくらい品質は改善されています。

 

外したホイールを取り付ける際に、ボルト先端にナットを少し噛ませた状態でインパクトレンチ等で一気に締め込んでしまうと、ハブボルトの損傷を招く結果になってしまいます。

 

最終的に道具を使って締付けるのですが、最初から一気に道具で締め込んでしまうと、ボルトとナットが正しくセットされていない=うまくネジ山が噛み合っていない 状態であっても締め込まれてしまいます。

 

で、それに気付かずに締付けてしまうもんだからボルトとナットが損傷してしまい、次にタイヤを外そうとするとナットが緩まない原因に繋がってしまうんです。

 

特に、日産車・スズキ車・スバル車オーナーでDIY派の方は、トヨタ・ホンダ・ミツビシ系に比べてボルトのネジピッチが細かく出来ていますので注意してください。

 

あと、締め過ぎにも注意が必要です。必要以上にナットを締付けてしまうと、ボルトが伸びてしまうんです。その場合、外している途中でボルトが折損する事もあります。

 

今回の車両の場合、ボルトの先端部分の損傷が激しいのでソケットにナットをセットした状態で、芯円が出ていない状態 = 少し斜めとかボルト・ナットの位置関係がずれた状態 で締め込んだのでは無いかと推測できます。

 

 

ボルトの損傷を防ぐ唯一の方法は、先ず手で回せるトコまで締め込む事!

ボルト・ナットの損傷を防ぐ方法は、錆やゴミ等をワイヤーブラシで取り除いてから手でナットを回せる位置まで締め込んで、そこから道具類で締め付けるのがトラブルを防ぐ唯一の方法になります。

 

面倒くさい様ですが、これが唯一の方法です。手で締め込む過程で、ボルトとナットの感触も分かりますので、何かひっかかる感じがするとかの異常にもすぐに気付けます。

 

この時、ホイールのデザインにも因りますが、鉄ホイールの様にナットを手で掴めるスペースがあるのが理想的です。でも、中にはデザインを重視して作られた社外品のアルミホイールの場合だと、ナットホール(ナットを取り付ける穴)のスペースが狭いアルミホイールも存在します。

 

その場合は、薄口ソケットアダプター なる物が600円前後くらいで大型カー用品店で販売されていますので、それを使用して手で締め込みます。ソケットに中に、ティッシュパーパーを1枚~2枚詰め込むと使いやすさが抜群になるのでお勧めです♪

左側が標準タイプ、右側が薄口ソケットになります♪

手で締まるまで締め込んだら、その次に初めてクロスレンチやインパクトレンチで仮締めをします。決して、この時も 締め過ぎないのを意識 してください。最終的に締め付けるのは、トルクレンチを使用するのが理想的なのですが、DIY派の方はお持ちなのですかね?

 

ボルト・ナットが損傷したまま走行を続けていると、金属疲労で折損につながる可能性も考えられますので、万が一、損傷してしまったら躊躇う事無く交換してくださいね。

 

あ、因みに今年の大型連休はメーカー出荷が出来ない 4月28日 ~ 5月6日までお休みを頂きます。ただ、5月2日までの間は営業所在庫があるサイズに関しては作業をする事も可能ですので、「 とりあえず、まさタイヤに聞いてみるか? 」そんな軽いノリでお問合せをしてくださいね♪

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

 

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